MASTG-TOOL-0047 Cydia

Cydia は Jay Freeman (別名 "saurik") が開発した脱獄済みデバイス向けの代替アプリストアです。グラフィカルユーザーインタフェースと Advanced Packaging Tool (APT) のバージョンを提供します。Cydia を通じて多くの「非承認」アプリパッケージに簡単にアクセスできます。ほとんどの脱獄では Cydia を自動的にインストールします。

脱獄済みデバイス上の多くのツールは Cydia を使用してインストールできます。Cydia は iOS デバイス用の非公式アプリストアであり、リポジトリを管理できます。Cydia では Sources -> Edit に移動し、左上の Add をクリックして、以下のリポジトリを追加すべきです (デフォルトでまだ追加されていない場合)。

  • http://apt.thebigboss.org/repofiles/cydia/: 最も人気のあるリポジトリの一つが BigBoss で、BigBoss Recommended Tools パッケージなど、さまざまなパッケージを含みます。

  • https://build.frida.re: Cydia にそのリポジトリを追加して Frida をインストールします。

  • https://repo.chariz.io: iOS 11 で脱獄を管理するときに便利です。

  • https://apt.bingner.com/: 優れたツールがいくつかあるもう一つのリポジトリが Elucubratus です。これは Unc0ver を使用して iOS 12 に Cydia をインストールするとインストールされます。

Sileo App Store を使用している場合、Sileo Compatibility Layer が Cydia と Sileo の間でソースを共有していますが、Cydia は Sileo で追加されたソースを削除できず、Sileo は Cydia で追加されたソースを削除できない ことに留意してください。ソースを削除しようとするときは、この点に留意してください。

上記の推奨リポジトリをすべて追加した後、Cydia から以下の便利なパッケージをインストールして開始できます。

  • adv-cmds: 高度なコマンドラインです。finger, fingerd, last, lsvfs, md, ps などのツールを含みます。

  • AppList: 開発者がインストールされているアプリのリストを照会できるようにし、リストに基づいて設定ペインを提供します。

  • Apt: Advanced Package Tool です。DPKG と同様にインストールされているパッケージを管理するために使用できますが、よりフレンドリーに振る舞います。Cydia リポジトリからパッケージをインストール、アンインストール、アップグレード、ダウングレードできます。Elucubratus から提供しています。

  • AppSync Unified: 署名されていない iOS アプリケーションを同期およびインストールできます。

  • BigBoss Recommended Tools: wget, unrar, less, sqlite3 クライアントなど、iOS にはない標準 Unix ユーティリティを含む、セキュリティテストに役立つ多くのコマンドラインツールをインストールします。

  • class-dump: Mach-O に保存されている Objective-C ランタイム情報を調べ、クラスインタフェースを持つヘッダファイルを生成するコマンドラインツールです。

  • class-dump-z: Mach-O ファイルに保存されている Swift ランタイム情報を調べ、クラスインタフェースを持つヘッダファイルを生成するコマンドラインツールです。これは Cydia 経由では利用できないため、iOS デバイスで class-dump-z を実行するには インストール手順 を参照してください。class-dump-z はメンテナンスされておらず、Swift ではうまく動作しないことに注意してください。代わりに dsdump を使用することをお勧めします。

  • Clutch: アプリ実行ファイルの復号化に使用します。

  • Cycript: インライン化、最適化、Cycript-to-JavaScript コンパイラ、実行中のプロセスに注入できる即時モードのコンソール環境 (Substrate に関連付けられています) です。

  • Cydia Substrate: 動的なアプリ操作やイントロスペクションによってサードパーティ iOS アドオンの開発を容易にするプラットフォームです。

  • cURL: よく知られた HTTP クライアントであり、デバイスにパッケージをより速くダウンロードするために使用できます。たとえば、デバイスにさまざまバージョンの Frida-server をインストールする必要がある場合に、これは非常に役立ちます。

  • Darwin CC Tools: Mach-O ファイルを監査できる nm や strip などの便利なツールセットです。

  • IPA Installer Console: コマンドラインから IPA アプリケーションパッケージをインストールするためのツールです。インストール後、installipaipainstaller という二つのコマンドが利用できるようになります。これらは両方とも同じものです。

  • Frida: 動的計装に使用できるアプリです。Frida は時間の経過とともに API の実装を変更しているため、一部のスクリプトは特定バージョンの Frida-server でのみ動作するかもしれません (macOS でもバージョンのアップデート/ダウングレードする必要があります)。APT または Cydia 経由でインストールした Frida Server を実行することをお勧めします。その後のアップグレード/ダウングレードは この Github issue の手順に従って実行できます。

  • Grep: 行をフィルタする便利なツールです。

  • Gzip: よく知られている ZIP ユーティリティです。

  • PreferenceLoader: Substrate ベースのユーティリティです。開発者が設定アプリケーションにエントリを追加できます。App Store アプリが使用する SettingsBundles に似ています。

  • SOcket CAT: ソケットに接続してメッセージを読み書きできるユーティリティです。iOS 12 デバイスで syslog をトレースしたい場合に便利です。

Cydia 以外にも、iOS デバイスに ssh 接続して、たとえば adv-cmds などのパッケージを apt-get 経由で直接インストールすることもできます。

apt-get update
apt-get install adv-cmds

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