MASTG-TEST-0270 生体認証登録の変更を検出する API への参照 (References to APIs Detecting Biometric Enrollment Changes)

概要

このテストでは、生体認証登録の変更後にアプリが機密性の高い操作を不正アクセスから保護できないかどうかをチェックします。デバイスのパスコードを入手した攻撃者は、システム設定を介して新しい指紋または顔認証を追加し、アプリで認証するために使用する可能性があります。

このテストでは、SecAccessControlCreateWithFlags を介してキーチェーンに機密性の高いアイテムを保存する際に、kSecAccessControlBiometryCurrentSet アクセス制御フラグが存在しないことを検出します。このフラグは、生体認証データベースが変更された場合 (新しい指紋や顔が追加された場合など)、関連付けられたキーチェーンアイテムにアクセスできないようにします。その結果、アイテムが作成された時点で生体認証データが登録されていたユーザーのみがロック解除できるため、後から登録された生体認証による不正アクセスを防止できます。

手順

  1. アプリバイナリに対して radare2 for iOS などの静的解析スキャンを実行し、kSecAccessControlBiometryCurrentSet フラグを指定した SecAccessControlCreateWithFlags API の使用を探します。

結果

出力には関連する API が使用されている場所のリストを含む可能性があります。

評価

保護が必要な機密データリソースに対して、アプリが kSecAccessControlBiometryCurrentSet フラグ以外のフラグを指定した SecAccessControlCreateWithFlags を使用している場合、そのテストは不合格です。

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