MASTG-TEST-0203 ログ記録 API の実行時使用 (Runtime Use of Logging APIs)
概要
Android プラットフォームでは、Log
, Logger
, System.out.print
, System.err.print
, java.lang.Throwable#printStackTrace
などの ログ記録 API によって意図せず機密情報の漏洩につながる可能性があります。ログメッセージは共有メモリバッファである logcat に記録され、Android 4.1 (API レベル 16) 以降では READ_LOGS
パーミッションを宣言する特権システムアプリケーションのみがアクセスできます。とはいえ、Android システムの広大なエコシステムには READ_LOGS
権限を持つプリロードされたアプリが含まれており、機密データ開示のリスクが高まっています。したがって、logcat への直接的なログ記録はデータ漏洩の危険性があるため一般的に推奨されません。
手順
アプリをインストールして実行します。
ログ出力を解析したいモバイルアプリの画面に移動します。
実行中のアプリにアタッチし、ログ記録 API をターゲットにしてメソッドトレース (メソッドトレース (Method Tracing)) (Frida for Android などを使用) を実行し、出力を保存します。
結果
出力には現在実行しているアプリでログ記録 API が使用されている場所のリストを含む可能性があります。
評価
これらの API を使用してログ記録されている機密データを見つけることができた場合、そのテストケースは不合格です。
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