MASTG-TEST-0215 バックアップ除外としてマークされていない機密データ (Sensitive Data Not Marked For Backup Exclusion)

概要

このてすとは、アプリが isExcludedFromBackup を使用して、機密ファイルをバックアップから除外するようにシステムに指示しているかどうかを検証します。この API は 実際の除外を保証するものではありません。ドキュメントによると以下のようになります。

isExcludedFromBackup リソース値は、除外できるファイルやディレクトリについてのガイダンスをシステムに提供するためにのみ存在します。これらのアイテムがバックアップやリストアされたデバイスに決して現れないことを保証するメカニズムではありません。」

このテストでは、バックアップに依然として存在する可能性のあるファイルをマークするために isExcludedFromBackup API が使用されているすべての場所を特定します。

: アプリの /tmp および /Library/Caches ディレクトリに保存されているファイルは iCloud バックアップから 除外 されます。これらのディレクトリは一時データやキャッシュデータ用に意図されており、システムは空き容量を増やすためにいつでもその内容を自動的に削除する可能性があります。したがって、これらのファイルを isExcludedFromBackup でマークする必要はありません。詳細については、Apple ドキュメント を参照してください。

手順

  1. アプリバイナリに対して radare2 for iOS などの静的解析ツールを実行するか、Frida for iOS などの動的解析ツールを使用して、isExcludedFromBackup API の使用を探します。

結果

出力には isExcludedFromBackup を使用する関数の逆アセンブルされたコードと、可能であれば、影響を受けるファイルのリストを含む可能性があります。

評価

isExcludedFromBackup API が使用され、影響を受けるいずれかのファイルが機密であるとみなされる場合、そのテストは不合格です。

見つかった機密ファイルについては、isExcludedFromBackup は除外を保証しないため、isExcludedFromBackup を使用することに加えて、必ず暗号化してください。

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